設計者を選ぶ①

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「家を建てたい」と思った時に誰に頼めば良いか…「ハウスメーカー?」、そんな風にイメージされる方は多いのではないでしょうか。
当ブログの話題、第1段としまして、家づくりのスタートを切るために、設計者を選ぶ、という内容でお送りしたいと思います。

設計者の選び方のヒントを見つけていって欲しいと願っております。

では本日は、設計者を選ぶ上で”業態”に関わることをお伝えします。まず、設計者の選び先としては、私からは4つほどご紹介いたします。

・ゼネコン(スーパーゼネコンから地方ゼネコン)
・ハウスメーカー
・工務店
・設計事務所

ゼネコンについては、馴染みがない方もいらっしゃるかもしれませんね。
一般的には、ゼネコン、ハウスメーカー、工務店に依頼すると、依頼先の業者が建物の設計から施工までを担当されます(設計施工一体方式)。ゆえに、”設計者を選ぶ”とは、選び先によっては家を建てる業者を選ぶことと同じだと思って良いでしょう。

また、設計者として設計事務所を選んだ場合は、設計と施工は別々の会社が担当することになります。建物の設計は設計事務所が行い、施工については、見積もり段階でゼネコンや工務店から業者を選定し、お客様と選定した業者が契約する形で、契約を交わした業者が担当します。この場合、設計者はその工事を「監理者」という立場で、設計通りに施工されているか等をチェックするような役割をとります(設計施工分離方式)。

世界は広いので、もしかすると設計だけを行う工務店というものがあったりするかもしれませんが、一般的にはこのような認識で良いかと思います。

かっこ書きで書いた「設計施工一体方式」と「設計分離方式」ですが、その良し悪しを問われるとしたら、一長一短です、と答えます。大まかな特徴は次の通り。

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○設計施工一体方式
[メリット]
・工期を短縮しやすい
・設計依頼段階から施工時の費用が算出できる
[デメリット]
・設計内容、費用に関して客観的に判断できる存在はいない
※設計内容の自由度は、選ばれる設計者(業者)によって大きく変わります。
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○設計分離方式
[メリット]
・設計者(又は監理者)は、お客様に代わって、建物の施工や建物の工事見積もり
の費用を客観的に判断
・設計内容は自由(決まった形や仕様はない)
[デメリット]
・設計内容によって設計期間が変動する(案件ごとに工期が変わる)
・施工費は、一般的に、施工前段階までは概算による算出となる
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お互いのメリット・デメリットが入れ替わっているようなものです。
私のような設計事務所の立場の方ですと、設計分離方式は、より公正な仕組みだ、と言われる方が多いでしょう。ですが、公正であることと同じくらいに時間とお金も大事だと思います。一緒にされると困る方もいらっしゃるかもしれないので、弊社の場合ですと、1社で完結してしまう設計施工一体方式と比べられると、工期・施工費の面は抗いようもありません。ただひとつ、声を大にして言えるとすれば、設計事務所の方が設計内容に自由度があるという点ですね。
自由設計を売りにされている工務店さん等からのお叱りは甘んじて受け入れなければなりません。

本日は”業態”に的を絞った内容でした。
結局のところ、どう選ぶのかというと、家を検討される皆様のライフスタイルに合わせた選び方をされた方が良いと思っています。あくまで私からお伝えできることは判断材料にすぎないです。デザインが好きな方、家の性能を重視したい方、金額重視の方、どんな選び方でも正解だと思っています。
家を建てるとなると、一生に一度の買い物と言われます。一目見て頂いた方々に、より良い選択をして頂けるよう、設計者を選ぶための情報を少しでもお伝えできればと思っております。

次回は設計される建物の性能に焦点を当てて、引き続き設計者の選び方をお伝えしたいと思います。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

小田原

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