妄想建築 「夫婦二人のためのリノベーション」

delusional-architecture

夫婦二人のためのマンションリノベーション

<ご要望>
夫婦二人(50代)で暮らすマンションの一室。
子どもたちが大学進学してからは二人で暮らしている。
その生活も時間が経過して、今では子どもたちは新たに家庭を持ち、嬉しいことに近所で生活を始めている。
子ども部屋はそのまま残して置いていたが、「自由に使って」と子どもたちは言っている。
元々、新たに住まいを移す気はない。
これも良い機会かもしれないと、夫婦の二人暮らしのために改修を考えてみた。

現状は3LDKで20坪ほどの一室。
二人で住む家なので、帰ってきて温かく、落ち着く雰囲気が欲しい。
夫婦二人がお互いにくつろぐ空間で出迎えられるのが良い。
趣味で音楽を聴きながら本を読む旦那、職業柄で日常的にパソコン作業のある妻で利用する共用の作業スペースを作りたい。

伝えた要望はこれだけ。
その他のことは、提案を受けて考えてみます。
子どもたち、孫たちに会う時は、こちらからお邪魔させてもらおうかな…
●Before
Before:既存の3LDKの間取り

※UB:ユニットバス、CL:クローゼット

Before:パース1 LDK内観
Before:パース2 玄関
Before:パース3 洋室2からバルコニーを臨む
Before:パース4 洋室1
Before:パース5 バルコニー

<改修前のプランを見て…>

○基本情報
・間取り     :3LDK
・面積       :20坪程度
・構造       :鉄筋コンクリート造
・所有形態:マンション購入
・備考       :南側バルコニー付
  • 改修前は住戸を細かく分けた部屋数の多いタイプのマンション。
  • 洋室2室がバルコニーに面し、LDKは住戸の中ほどに位置する。
    よく見るLDKがバルコニーに面するタイプではない。
  • 玄関廻りはデッドスペースに見える部分が気になる。
    家に帰ってきて目にする光景が賃貸然とした構成も気になるところ。
  • 水廻りはコンパクトにまとまってはいる。
    ただ少々手狭なため、老後を考えると広くゆとりのある空間にしたい。
  • 洋室はクローゼットを設けるタイプ。
    動線確保のために利用スペースは限られている。部屋全体を活用できるようにしたい。
  • バルコニーは南に面しているだけでなく、周辺に高い建物も少ないために眺望の良い環境だった。
◎After
After:改修後の2LDKの間取り

※UB:ユニットバス、CL:クローゼット

After:パース1 LDK1(昼)
After:パース2 LDK2(昼)
After:パース3 LDK3(昼)
After:パース4 LDK3(ロールスクリーン有、昼)
After:パース5 LDK1(間接照明有、夜)
After:パース6 LDK2(間接照明有、夜)
After:パース7 玄関
After:パース8 書斎1
After:パース9 書斎2
After:パース10 寝室からバルコニーを臨む
After:パース11 バルコニー

<改修で考えたこと…>

  • 全体的に「木」を感じられる空間とした。
    木や仕上げの色は淡く、優しげな雰囲気を持たせた。
  • 住戸全体でクローゼットのような収納スペースは少なめだが、玄関の収納家具、LDKの家具類に収納スペースを設けた。
  • 玄関は広く感じるように心がけた。
    また玄関もスペースを有効活用するために収納・飾り棚を設けて、広さと機能性を両立させることとした。
  • LDKは、玄関からすぐにアクセスすることになる。元の洋室3とLDKをまとめた空間。
    元々の住戸の中ほどにLDKがある構成が気に入ったのも一つ要因。
    玄関との境に戸は設けず、ロールスクリーンを間仕切りとすることにした。
  • キッチンからリビング兼ダイニングを眺めることができる。
    スペースを広く感じられるよう上部は折り上げ天井とし、間接照明を設置した。
  • リビングの窓廻りは、備え付けのベンチを設け、ベンチの座面下部は収納とした。
    室内の仕上げや家具は、木を基調とした温かみのある空間を目指した。
  • 新たに書斎を設けた。
    他の部屋とは少し雰囲気を変える部屋とした。電球色の照明が映える感じにしたかった。
    元の洋室のバルコニーへ出る動線をなくし、部屋をより広く利用できるように計画した。腰壁は外壁としての改修だが、断熱・水仕舞いも後付けでも対応可能。
    共用のデスクの両脇は、床から天井までの本棚。
    本棚を通してバルコニー側の窓を臨む。ちらっと景色も見える、ここは飾り棚。
  • 水廻りは、改修前に比べて一回り大きくした。
    利用面でも、居心地としてもゆったりした空間となった。
  • バルコニーからの景色が良いことは改めて気づいた。バルコニーの手すりは、寝室から景色がすっきり眺められるよう、線の細いスチールの手すりに変更した。
    妄想だからと言い訳するが、(マンションの契約上)現実には難しい提案かもしれない。。。
<注意点> 一般のお客様・同業者の皆様へ

ご検討・ご計画中の敷地形状、建物規模、間取りが「妄想建築」案と似通う場合であっても、同じような計画ができるとは限りません。下記の点についてご注意くださいませ。

  • 本シリーズでは、意図的に再現可能なほどの情報を掲載しておりません。※地盤条件等
  • 実際の計画は、構造や設備(配管配線等)、日照条件等の検討事項は案件ごとで異なります。
  • 掲載する「妄想建築」案の図面やイメージ、作業データ等は、弊社からお渡しすることはございません。
  • 弊社が掲載しているイメージ等は、ご覧頂きました皆様の住宅計画等の参考にして頂いて構いませんが、弊社ホームページやブログ等の情報を利用される場合は、皆様の責任のもとでご利用頂きますようお願い申し上げます。弊社が実際に携わっていない案件で生じた不利益は、一切の責任を負いかねます。
  • 弊社にご依頼頂き「妄想建築」案と同様の計画をご希望される場合は、当該案が実現可能であるかを敷地条件等を精査した上で判断し、ご説明および実現可能なご提案をさせて頂きます。

お近くの設計士等にご相談の上、実現可能な計画を検討されますようお願い申し上げます。

妄想建築シリーズの第一弾でした。
特に締め切りのないことでしたが、やりだすと時間を掛け過ぎてしまう性分なため、思い切ってUPすることにしました。。。
第一弾としては、現況として、場所を問わずマンション暮らしを選択される方が多くなった印象もあったため、実際にマンション暮らしをしていく中でありそうな設定を妄想してみました。
マンションに限った話ではないですが、生活の状況が変わると「現状の間取りが使いづらい」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

このシリーズのプレゼンテーションの構成は、これから試しながら、少しずつ改善していきたいと思います。ひとまずはこの形で。
今日のようなインテリアや戸建て住宅、飲食店等の店舗、宿泊施設…と妄想の幅は広げていく予定です…。今後とも、本シリーズを楽しみにして頂けると幸いです。
※注意点はもう少しライトに書きたい思いはありますが、致し方ないです。。。

最後になりますが、
マンション・賃貸の暮らしに変化を求めている方はいらっしゃいませんか?
マンションや改修可能な賃貸にお住まいの方々、不動産業界の方々、内装改修に興味を持って頂けましたら、弊社にお声かけ頂けると幸いです。

最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。

小田原

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